そのようなことを避けるためには、相手の会社にお願いしてホテルを予約してもらう。
そうしますと、会社の格とか、ビジネス上のつきあいの程度によって、以上、防振ゴムで当社が進めてきた戦略とその考え方を説明しました。
最後に私が経験をしてきたことから、皆さまへのご期待として、申し上げます。
第一には、いい面構えになっていただきたい、ということです。
そのひとつは、どのような時でも、皆さんが属しておられる組織を代表してここにいる、との心構えをもっていただきたいのです。
ヨーロッパの人でも、アジアの人でも、アメリカの人でも、一般に言えることですが、ビジネス関係ではたとえ酒を飲んでいても、相手の方は酔っていません。
酒席でのことだから、は通用しないと思っていただきたい。
また、「(問題を)持ち帰ります」と言うと、やはり信用をなくします。
自分の担当部門だけじゃなくて、会社全体のこと、日本経済のこと、あるいは文学のことでも何でもそうです。
相手の会社がふさわしいホテルをアレンジしてくれます。
お金はもちろん自分で払います。
ぐるっともう遠回りでも窺うんです。
箇条書きにしちゃあいけない。
こういうことをしたいんだということを、ルールの中でちゃんと訴えなくちゃいけない。
東南アジアの方々と英語で会話すると、時制も過去形も過去分詞もないし、ビジョン・イングリッシュだなあと思いますけれども、彼ら、気合いを入れますと、もうとてつもない締麗な英語でしゃべります。
やはり日常読む・書くということをずいぶんやっている、ということを、痛いほど感じます。
ぜひ学校の英語、文学も含めてのことでございますけれども、重視されることを希望します。
三番目は、日本人であることの自覚としていますが、交渉のテクニックというのかもしれませんが、日本人には絶対に、例えば五十円のものを「二百円です」と言うことはできないということを理解していただければ、それでいいと思います。
五十円のものを二百円だとか三百円だとか、平気で言える方は別です。
合理的な線で、もうこれは絶対に譲れないというところで頑張るというのが、日本人ができる一番いい交渉スタイルではないか、と思います。
第二には、学校の英語が一番に重要です。
話をし、話を聞く英語、のほうが重要だという意見があることは分かっていますが、あえて申し上げたいのです。
話し聞く英語から脱皮していただきたいのです。
どんな場合でも、相手に自分を紹介するのであれ、自分の会社を紹介するのであれ、挨拶をするのであれ、最初は手紙や電子メールでやりとりするのです。
話す・聞く英語と同じように、読む・書く英語が重要です。
一流の文学、一流の歌や詩、をたくさん読んだり書いたりしていただいて、一流の手紙を書けるようになっていただきたいと希望します。
どれだけたくさん文章や手紙を書いてきたかということが、一番大きなメリットになると思います。
組織を代表して手紙を書くとなりますと、手紙の相手は社長・会長なり、あるいは部門長なり、それ相応に相手の組織を代表する人に対して書くのですが、手紙にはやってはいけないルールがあります。
質問をしちゃあいけない。
質問じゃなくて、ご静聴ありがとうございました。
最後は、組織を代表したビジネス関係が個人の関係につながって、ありきたりのビジネスの範囲から、個人的にアドバイスしたりされたりするような関係になったら、これは一番いいことだと思っています。
ビジネスが切れたら仕方ありませんけれども、以上で私の話を終わらせていただきます。
それでは今日の授業を始めたいと思います。
今日はタイヤのグローバル・マーケティングというテーマで、K先生とK先生にお願いいたします。
まずK先生の紹介だけ、簡単にさせていただきます。
資料の真ん中の段を見ていただいたら分かりますように、経歴としては異色ということになると思います。
応用心理学、産業心理学の出身ですが、東洋ゴムでは技術者として働いてこられました。
それからその後、技術が分かるマーケティングという形でマーケティングのほうに行かれました。
私とはずっと古くからの友だちですけども、ひとつだけ、皆さん方にひょっとして何か伝わるかなと思うエピソードがあります。
東洋ゴムの小型タイヤの開発を、たぶん課長代理か何かでやっておられたときだと思うんですが「文科系の出身の君にどうしてタイヤの開発なんかができるんだ」ということを聞いたことがあります。
その時に言ったのは「自分の部下には優秀なやつがたくさんおる。
優秀なやつがたくさんおるけれども、新製品と言われると、う-ん今までにない製品というので頭を抱えて一年終わってしまう」と。
で、「自分がやることは何かというと、例えば今までにない静かなやつを作れ、とかね、今までよりも加速・減速の性能のいいやつを作れ、と、こういうふうにやると優秀な技術者がいるからすぐできてくる。
一ヵ月二ヵ月たつと出てくる」と、そういうふうに言っておりました。
「だから自分もそういう技術の仕事ができるんだ」というふうなことを言っていました。
これは私は非常に印象に残っていますので、時たま授業でも、特に理科系の授業のときには言わせてもらったりいたしております。
さて今日ですが、商品開発の具体例ということで、ドイツ向けのタイヤの開発、ここをK先生にお願いする。
それから日本の自動車関連産業の国際化の長所というところ以降をK会長にお願いするということで進めたいと思います。
それではKさん、よろしくお願いいたします。
開発の仕事はメーカーですと中期、中期っていうのは三年ぐらいなんですね。
三年ぐらいで商品開発会議っていうのが役員会であります。
ここで三十か四十の新しいプロジェクトが出ます。
今ご紹介ありましたKです。
今日は前半、EC特にドイツ向けのタイヤの開発というものの具体例を、少し馴染みがないかもしれませんが、ご説明申し上げます。
(1)小売店を含む顧客ニーズの強弱ならびに販売戦略における位置付けを中心に開発ランクを決定することを第1とする。
(2)開発投資や生産の効率化による事業体質の改善および顧客満足度の向上を図るために役立つかを開発可否判断基準とする。
皆さんがもし会社に入られて企画の仕事とか開発の仕事をやりますと、三年目から五年目ぐらいでプロジェクトを持つようになります。
今日のお話は、皆さんが会社に入って四、五年経ったらそういう仕事をやるのかなあという例になると思います。
中期商品会議では二○○二年でたとえば三十五のプロジェクトを開発するというわけで、その三十五の中には、非常に難しい商品と、少し改良したらいいだけの商品があります。
最初のあたりはそんなに難しい商品に自分が責任者としてやるということはなかろうかと思いますが、大体そんなことになっています。
それで会社で商品開発するっていうのは、自動車メーカー・タイャメーカー・自動車関連産業の例をここでとっていますが、まずDRlOというところで、どういう商品を世の中に出したらいいかというのをやりまして、DRllでその狙いの商品を工場で作るわけです。
こういう商品だったならば狙いの品質になっているかどうかを審議しまして、ダメならもういっぺん問題を整理して再審議を行います。
次にDRl2っていうのは、一個の商品を作るのは非常に簡単なんですけど、それは産業ですから、それを一万個とか二万個とか、毎日、皆さんが持っている携帯(電話)でも毎日千個ぐらい作るわけですね。
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